THE doors [STRANGE DAYS]
サマソニが今年も行われた。
僕がこの世に“Say Hello”した年は、Rockが黄昏れていた
1971年。
前年に
The Beatlesが解散し、
Jimi Hendrix,Janis Joplinが相次いで
この世から旅立ってしまった。
Neil Youngは
“After The Gold Rush”を発表し、その当時の黄昏感を
作品として残した。
当時を知る人に僕はギターを教わっていて、その黄昏感を生の声で
何度も聞いた。当時のRock Heroたちは実稼働期間が短く、パッと
出て、スッと消えていったそうだ。
そんな70年代の幕開けは「最悪」の一言で、
「Rockは終わった」と
真剣に思ったらしい。
そこで、このThe Doorsです。
彼らも実稼働期間(デビューから)が4年です。
たった
4年間。
映画になったりして彼らの影響力はいつになっても衰えていない。
Jimi,Janisも今年映画が公開される。
このアルバムはデビュー作から半年のインターバルでリリースされた
作品。デビュー作が外へと向けられたパワー作だとしたら、この2枚
目は内へ向けられたパワー作。同じように熱を帯びているのだけれど、
深く沈むような感覚がある。
Jimi,Janisから1年遅れで、Jim Morrisonは燃え尽きる。
去年、僕はThe Doorsの亡霊をサマソニで見た。
ステージに立っていたのはThe CultのIan Astbury。
The Cult好きの僕にとってその光景は「複雑」だった。
4曲が終わった所でその亡霊を追い払い、Radioheadが待つ
メイン・ステージに向かった事は言うまでもない・・・。